「行く場所とそこにいる私」を想像して服を選ぶ

1日に何度か「よそ行きの服」を着替えることがあります。「行く場所」と「そこにいる私」を想像して、適切かつ気分が上がる一枚を選びます。

昨日は午前中にジムへ行き、帰宅後にシャワー。ネイビーのトップスに着替えて、夜まで自宅で過ごしていました。

夜は多少涼しくなったタイミングで、書店に出かける予定にしていました。

目的の本があるわけではなく、ただ書店に行って未知の本と出会い、惹かれるものがあれば買うという、流れに身を任せる動きです(この習慣については別途書きたいです)。

帰りはどこか喫茶店に立ち寄り、コーヒーを飲みながら少し読書をしようかなと、ぼんやりと計画していました。

そんなふうに、ひとりで完結する予定のつもりが、家を出る2時間ほど前、友人から誘われてお酒を飲むことに。

指定されたのは、気取らないけれどもおしゃれなイタリアンでした。

お店の情報を見て即、私はクローゼットの前に行って、服を選び始めます。

ネイビーのトップスはシンプルながらきれいめなデザインで、それを着ていっても違和感はないのですが、よりお店に合うような華やかなものを着たいと思ったんです。

選んだのは、ピンクにオレンジ、赤、くすみブルーなどが入ったプッチ柄のような柄物トップス。一枚で明るく、おしゃれをしている印象に見えそうなものです。

目立つ柄なので夜の闇に溶け込むことなく、車や自転車からも目立ち、黒めな服と比べると安全面でも優れています(笑)。

こんな考え方で「服を着替えて出かける」習慣があると、気に入って買った服をできる限り活躍させることもできます。

1日によそ行きを一枚しか着ないよりも、1日に行く場所に応じて何度か着替える(1日に何着か着る)方が、服の出番が増えて、自分自身もいろいろな装いを楽しめます。

手元にあるモノは使えば使うほど——大事に使うことも意識して——愛着が湧いてくるとも感じています。

Text / Sonoko Ikeda