リクルートの副業サービス「サンカク」が面白いです。
かなり大雑把にいうと、企業と副業者のマッチングサービス。
ここでいう企業=地方の中小企業で、専門人材を雇うのではなく、外部人材の力を借りたいと考えている点が特徴です。
「副業」と説明していることもあり、サンカクが対象とするユーザーは、会社員やフリーランスなど形態を問わず、なんらかの仕事をしている人だと思われます。
もちろん仕事をしていない人も、登録・選考応募できますが、あくまで副業ということなので、報酬はそれほど大きくないと考えた方が良さそうです。
サイトを見ると「商材の販路開拓に協力してほしい」「SNS運用を支援してほしい」「広報を手伝ってほしい」「ECサイトのリニューアルをお任せしたい」など、多種多様なスキルを求める募集が並んでいます。
私は何の流れか覚えていませんが、2023年8月にサンカクを見つけて会員登録し、これまで3社ほどオンライン座談会に参加しました。
それぞれ香川、福岡、大阪と自分にとってゆかりのある地に根を張る会社でした。
このオンライン座談会とは、副業人材を募集する企業とそこに応募した人々が一堂に会し、その先の選考に進むかどうかお互いが考えるための時間です。
企業も参加者もはじめましての人ばかりで、しかも日本のみならず海外に住む人もいて、それぞれのスキルや提案を聞いていると新鮮で発見もあり、「この人面白いな。一緒に仕事してみたい」と思う人もいました。
サンカクのおかげで、知らなかったことを知れたり、刺激を受けたりして、登録して良かったと思っています。
最近は、サイトを眺めていて、友人知人に適していそうだなと思う募集案件があれば、スクリーンショットとURLで送ることも。
「◯◯さん、この分野得意だったよね」と思うと、指が勝手に動いてしまうわけですが、相手の迷惑になっているとは思っていません。
大抵の人はサンカクを使っていない(まだ知らない)ようで、「こんなサービスあったんだ。ありがとう! 自分も新しい会社さんとつながりたいし、登録しようかな」とむしろ喜んでくれます。
企業、運営元のリクルート、私・友人にとって、三方良し、だと思っています。
私がサンカクに登録した一番大きな動機は、自分自身も新たな仕事をしたい(これまでに出会う機会のなかった地方の新たな取引先と仕事をしたい)というものでした。
これまで営業をしたことはないのですが、何もしなければ新規の仕事はなかなか入ってこない厳しい時期に、攻めの姿勢を持つのは大事だと思っています。
そして、明らかに困っている企業(人)がいて、そこに自分のスキルが生きるなら、これほど貢献感をおぼえることはないだろうとも考えています。
誰かに必要とされることは、人間が「生きていたい」とポジティブに思える理由になります。
さらに、この取り組みがうまくいけば、会社のビジネスと絡められる可能性も出てくるでしょう。
最初は私個人との小口取引で、ボリュームが増えていけば、会社との取引にすればいい。そんな未来も描いています。
仕事に新しい風を吹かせたい方、サンカクはおすすめですよ。
Text / Sonoko Ikeda
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