新札は集めておくと助かる

新札をもらう機会があれば、使わずに封筒に入れて貯めています。

決して「新札コレクター」ではありません。新札が必要な機会に、わざわざ銀行へ行って両替機を使い、旧札を新札に変更するのは面倒だからです。

余談ですが、両替機はATMの脇にあるものの、15時までしか使えない……なんて銀行もあります。ちょっと不便です。

先日、お布施を用意する必要があり、「新札に替えなければ」と一瞬慌てたのですが、そういえば新札を貯めていたかもと思い出し、銀行へ行く手間を省くことができました。

新札をよくもらう場所は、私が月1で通っている整体サロンです。

価格ぴったりで用意できないとき、申し訳ないなと思いながら1万円札を出し、お釣りを新札でもらっていました。

「お釣りのために毎日新札を用意している」という先生には頭が下がります。

さて、お布施というと、これまで「僧侶にお渡しする謝礼」としか捉えていませんでしたが、とある学びの場で、それは大間違いだったと知ることになります。

本来は、仏教徒として自身を磨いて、悟りの境地に至るのに必要な6種の修行「六波羅密」のひとつなのだとか。

(私が今勉強しているイスラームの、人間生活を律していくために定められた「五行」の「喜捨」に近いかもしれません)

そして、お布施=「対価を求めず施しをする行い」です。対価を求めない感覚が重要です。

また、物理的に渡す相手は僧侶ですが、実際は仏様、ご先祖様にお供えするものだともいいます。

お布施はお寺のために使われるものと考えると、確かにその通りだとも思います。

包む金額も自由です。仏様、ご先祖様を想うと、1円でも多く入れる気持ちを持って決めればいいと、とある有識者は話していました。

お布施から新札に話を戻します。新札を受け取る機会があれば、新札を集めておくといいと思います。

お布施に限らず、冠婚葬祭で必要なものですから。両替に走る時間の節約にもなりますよ。

Text / Sonoko Ikeda

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