“良縁”がもたらされる場所

不思議と“良縁”がもたらされる地名があります。それは「中央区」。

今日は「私と中央区」という、誰の得にもならなそうなテーマで綴ります。

まずは、ひとつ目の良縁。パートナーがこの9月、大阪府内で引っ越しをして、大阪市中央区に住み始めました。

私は月10日ほど彼の家で生活しています。この9月も16日から大阪入り。

新築の部屋はとても美しく快適です。また、私が福岡で借りているワンルームの部屋の何倍も広いです。

コンパクトな空間も大好きですが、それとはまったく違う環境を味わうことができて、なんてありがたいことだろう、と彼に感謝の思いを持って生活しています。

普段と変わらず仕事に、運動に、読書に……と、毎日健康で過ごせていることに感謝しながら過ごしていたら、新規の仕事が舞い込んできました。

ふたつ目の縁。私が2022年3月から住み始めたのは福岡市中央区です。ひとりのキーパーソンにつないでいただいたご縁により、とても素晴らしい女性と出会えました。

その方が私に、また新たなさまざまなご縁をもたらしてくれて、おかげさまで福岡での人間関係や行動がより豊かになっています。

このつながりはさらに広がっていくような気がします。

3つ目の縁。私が2015年秋、元夫とお試し別居をするために引っ越したのが、東京都中央区でした(結局、別居作戦はうまくいかず、年明けに円満離婚しました)。

新富町というビジネス街・住宅街で、治安は良くてきれいだったものの、土日はなんだか寂しい様子の街だったのを覚えています。

ただ、中央区に引っ越す前後で「DRESS」編集長にならないかと誘われ、これまでにない新たな仕事や役割を与えていただいたのでした。

中央区というエリアではありませんが、私が在籍していた大学にも「中央」が付きます。

東京都八王子市にある「中央大学」です。地元・岡山を飛び出して、自分のことを知る人のいないまっさらな場所で生き直したい、との思いで進んだ場所。

アルバイトもしていましたが、私学かつひとり暮らしという点で、親は必死で働いて貯めたお金を娘のために使ってくれました。

大学でも多くの経験ができて、当時の友人や先輩、後輩たちのおかげで、色鮮やかな時間を過ごすことができ、就職面でも恵まれていたと思います。

振り返ってみると中央、特に中央区からたくさんのギフトをいただいている気がします。この状況に感謝しています。

今後も、福岡でも大阪でもワクワクすることばかりが起きる予感です。

Text / Sonoko Ikeda

▼「縁」にまつわる編集部ピックアップ本▼