「ま、いっか」で済ませるときの自分が嫌いではありません。
当然ながら「ま、いっか」は仕事や他者が絡むことではなく、あくまで自分の生活における些細なこと。
たとえば、最近の「ま、いっか」は、ジム1とジム2の間で(短時間のうちにジムをハシゴするときに)シャワーを浴びるか否かを判断する際に持ち出しました。
私は早朝、筋トレ目的でエニタイムフィットネス(ジム1)に行きます。
筋トレは3分割していて、そのときは「肩胸」を鍛える日で、下半身や背中を鍛える日と比べると、汗の量が少ないんです。
それでも頭皮や背中にうっすらと汗をかいたのを自覚していました。
その日は正午過ぎくらいに、キックボクシングジム(ジム2)に行く予定を入れていました。ジムのハシゴは福岡で暮らしているときは週3〜4回あります。
筋トレを終えてからキックに行くまでには4時間ほどあります。その間は自宅で仕事をするため、誰とも会いません。
そして、ジム1から自宅へ戻る徒歩5分の中で、汗がすっと引いていったのを感じました。
最近、早朝の気温は低くて涼しいため、帰宅するころには身体は適度に乾いています。そこで、「(シャワーは)ま、いっか」となったのです。
代わりに、ウェアを全部脱いで洗濯かごに入れ、真夏用に買っていた汗拭きシートで背中や脇などを拭きました。全身から花の香りが漂っている風になります。
その後、スプレーボトルに入れたローズウォーターの化粧水をシュッと空間にひと吹きし、そこを何度かくぐり抜けると、髪の毛はローズの香りをまとった風になります。
匂いケアはこれで終了です。正午過ぎにジム2へ行きました。有酸素・無酸素両方の要素があるジム2では、確実に汗をたくさんかきます。
シャワーは1日のジム通いがすべて終わった後でOK、という考え方です。夏場は別ですが、涼しい時期だからこそ「ま、いっか」が通用します。
シャワーを浴びすぎても身体が乾燥しますし、「運動で出た汗が一番の美容液」という言葉を杉本彩さんが昔口にしていたと、友人から聞きました。
周囲に迷惑をかけない範囲の自分ごとのうち、今後も「ま、いっか」はときどき発動していくと思います。気楽に生きていたいから。
Text / Sonoko Ikeda
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