理想のフルーツナイフと出会いたい

「刃先の丸いフルーツナイフを新調したい」と思って早1年近く。欲しい、欲しいと思いながら、だいぶ経ってしまいました。

刃の根元がぐらぐらし、木製の柄もざらざらしていますが、20年以上使っているであろう先丸フルーツナイフを未だに手放すことができずにいます。

そのナイフは私が18歳で上京したとき、実家からもらってきたモノのひとつです。

表面に刻印された「kaicut RINGO-S」で検索したこともあります。

ずいぶん昔の製品なので廃盤になっているようで、かつてオークション商品として出されていた情報が1件ヒットするのみでした。

私が子どもの頃から実家にあったものですから、もう30年選手といえるでしょう。そして、私が独占するようになって早20年。

当時実家から持ち出したモノで今も手元に残っているのは、そのナイフと小学校卒業記念品のホチキスくらいではないでしょうか。

(ホチキスも丈夫で壊れず、一生ホチキスを新調する機会はなさそうだ、と確信しています)

それくらい長く使っているのは、手先の不器用な私が怪我することなく、毎日安全にフルーツを切るのに適しているからです。

そのナイフは刃先に丸みがあり、指を切ることはまずありません。使用者として不安を持たずに使えるのがうれしい一品。

ただ、昨年くらいから刃の根元がぐらつき始めました。根元は金のボタンのようなもので固定されていますが、不安定な状態になっています。

だからといって、使っていて怪我をするわけではありません。ただ、ときどき使いづらさを感じるだけです。

ホールフード主義でフルーツはだいたい皮ごと食べるので、剥く皮は最小限で、種やヘタを取ったり切り分けたりするのがナイフの主な用途。

とはいえ、使いづらいときもあるので、そろそろ買い替えてもいいのかなと、1年前・半年ほど前にも探し回りましたが、今のナイフ以上に使いたいモノと出会えませんでした。

理想のナイフがないのです。どのフルーツナイフもまるで「ミニ・包丁」で、使うときに気が抜けません。朝起き抜けに緊張しながらフルーツを切る毎日は望んでいません。

そんな中、昨日再びシン・フルーツナイフ候補を探していると、理想に近い品を2点発見しました。

CHOPLATE KNIFE」と「つばめのマルチバターナイフ」です。ただ、どちらも今の直刃タイプのナイフとは違い、波刃タイプなのが気になっていて、決断できずにいます。

皆さんの中でお気に入りの先丸フルーツナイフを持っている方がいらしたら、教えていただけるとうれしいです。

Text / Sonoko Ikeda