学びだらけのウォーキングレッスン

ある日、友人との待ち合わせに向かって歩いていたら、横から「その子さん?」と顔を覗き込んできたのはその友人でした。

「歩き方が勇ましいからすぐ分かった!」と言われ、「“勇ましい”って生まれて初めて言われた!」と独特な表現に噴き出した私。

「歩いている後ろ姿からいかにも強そうに見える」らしいのです。それは決して悪いことではなく、奇妙な歩き方でもなく、単に勇ましさがあるということでした。

「勇ましい歩き方」は悪くはないけど……

確かに、強そうな歩き方をしていると、危険な人は寄ってこない気がします。むしろ、避けて通るかもしれません。

友人に悪気はなく、私もネガティブなこととは捉えておらず、ただ「強そうなんだなあ……。まあ、儚げな歩き方をしている自覚は全然ないもんな」という感想でした。

その後も可笑しさは続き、友人と爆笑していたのですが、この一件とパートナーから言われた言葉が「歩き方をアップデートしたい→しよう」につながりました。

「歩き方を習ってみたら、(気にしてる)脚の形が変わるかもしれないよ」という彼の発言には夢がありました。

歩かない日はありません。歩くという毎日発生する動きをより良くできれば、それが一番のボディメイクに結びつくとも考えられます。

ウォーキングレッスンに参加してきた

そんな形で歩き方に関するいろいろなことが重なり、プロが教えるウォーキングレッスンに参加してきました。

私が参加したのは、天神で定期的に開催されている講座「初心者向け 正しい姿勢ときれいな歩き方で自信が持てる!」。

教えてくれるのは、ミセスモデルでウォーキング講師の町田知美先生。

ベストボディジャパン2019年・2020年モデルクラスで全国グランプリ2連覇、ミセスインターナショナル2019全国大会ファイナリスト(九州代表)など、ボディメイク系で輝かしい実績を持っています。

最近まで、女性向けトレーニングスタジオでボディメイクトレーナーとしての仕事もされていたそうで、いわば身体作りのプロ。

そして、職業や経験的に「正しい姿勢ときれいな歩き方」の熟練者でもあります。だからこそ、学べることがたくさんあるなと思い、町田先生の講座を申し込んだのです。

1時間の講座では、現状の自分の歩き方を客観視した上で、正しい姿勢ときれいな歩き方を実践的に学びます。

歩き方は学ぶ価値あり

先生とのやりとりで「勇ましさ」を醸し出す原因が分かりました。重心が背面にあり、胸を張っているつもりの背中反り気味姿勢で、脚だけで、ドシドシと恐竜のような歩き方をしているからです。

講座を受けた日の夜、彼にその気づきを共有すると、「そうだよ。その子ちゃんの歩き方、恐竜みたいなんだよ。その子サウルス」と言いました。

だいぶ前からそう思っていたみたいです。「そんなふうに思った瞬間に、言語化しなさいよ」と、私は少し怒りました。

今後、歩き方において改善(実行)したいのは、肋骨を閉じること、おしりを使って歩くこと、膝裏を伸ばすこと、踵から着地することなど。

上半身、特に顔や首の位置の意識についても教えていただきました。

普段誰からも指導されない日常動作である歩き方をプロに見てもらい、改良点を炙り出してもらい、即座に実践して修正を重ねていくひとときは、わずか1時間ながらとても勉強になるものでした。

講座終了後から早速意識はしつつ、月一度ペースで参加して歩き方の見直しと更新、それに伴う脚の変化を観察してきたいと思います。

Text / Sonoko Ikeda

▼きれいな歩き方を学ぶ▼