自分から「幸せな行為」を奪わない

みなさんは「痩せたい」と思うことはありますか?

私はありません。痩せようと思うと、現在の自由すぎる食生活を改める必要があります。

朝甘いものやフルーツを食べるのも、昼夜共に炭水化物を摂るのも、ごはんをおかわりするのも、お酒を飲むのも、毎日のように誰かと一食は外食を楽しむのも、何かしら制限することになるでしょう。

ここに挙げたのはすべて、「痩せる」の真逆をいく行動ですから。

そうして自分に我慢を強いる状況になると、私の日常生活は一気に色褪せることでしょう。

もちろんほかにも楽しみはありますが、食という要素が抜け落ちた暮らしは、面白くないものになること間違いなし。

大袈裟ではなく、私から「食べたいものを食べる」を取り上げたら、本気で「何のために生きているんだろう」と呆然とすると思います。

まるで欲の塊のような発言ですが、食べることが私の幸せの大部分を構成しているため、痩せるために食事をコントロールする発想には一切ならないのです。

ただ、もうずっと好きなものを食べて、飲む生活ですが、服が着られなくなった、ボトムスが穿けなくなったというレベルのサイズの変化はありません。

食を我慢しない代わりに、そして、体型を激変させないためにしていることは運動です。

今手元にある気に入った服を着続けたいですし、服のサイズに悩みたくないので、身体の大きさやサイズを変えないようには意識しています。

毎日30〜40分(より効率化して、かける時間が短くなりました)ジムでの筋トレ、(福岡で暮らす2〜3週間に限りますが)週3〜4回のキックボクシングがメインです。

天気のいい日には自転車に乗って出かけ、公共交通機関での移動よりも運動量を増やします。歩数も気にしてなるべくこまめに動いています。

運動とは異なりますが、原則家では立って仕事をするのも、座ってデスクワークをするより消費カロリーを増やしていることでしょう。

食事をコントロールする方が、運動をするよりも圧倒的に変化が出るといいますが、私は食事を変えたくないのです。

いくらスタイルが良くなろうとも、食べたいものを我慢してまで、それを欲してはいません。

こういう何を優先するかという考えは人それぞれでしょう。著書に『愛され革命』のあるコラムニストのエマちゃんさんが、最近こんなポストをしていました。

エマちゃんさんは俳優のような特別なオーラがある方で、健康美と目が合ったこちらが幸せになる笑顔の持ち主です。

やっぱり、エマちゃんさんは当然ながら、私のような我慢ゼロ生活はしていないけれど、自分を喜ばせる暮らしをしているのだなと感じました。

だから、いつも、そして最後にお会いしたときも、幸せそうな雰囲気が溢れていました。

自分を苦しめない、無理しない在り方が幸せに結びつくのだと思います。

Text / Sonoko Ikeda