将来など、わからない。考えすぎず、流れに身を任せてみよう

仕事やプライベートが順調だと、数カ月先まで見通せるような感覚(錯覚?)を覚えるものです。しかし安定しない状況のときほど、未来のことは考えられません。それは自分の心が不安になっているからでしょう。

大人になると、人の寿命や世界情勢の変化など、コントロールできないものが増えます。
飄々と受け流すスルースキルが混沌の世界を生き抜くカギとなるかもしれません。

そこで「そもそも考えなければ良いのでは?」という提案をしてみたいと思います。

日ごろ不安を浴び続けている

どの年齢層からも「将来が不安」だと聞こえてきます。不安を煽るビジネスやニュース、そんな情報が多すぎると思います。

スマートフォンやSNSが普及して、現代人が日頃から浴びている情報量は増えていく一方。

そして、潜在的に人間は不安がりたい生き物なのでは? と思うことも多々あります。だからこそ煽るビジネスもどんどん出てくるのでしょう。人間、不安がっていた方が的中したときにダメージが気持ち少なく感じられる防衛本能かもしれないと思ったり。

なかなか「将来? 未来? そのときがきたらわかるやろ」という風に考えることは難しいもの。

考えないようにするのが難しい。けど……

では、どんな気持ちでいれば良いのか。

究極「考えない」に行き着くのだと思います。急にそんなこと言われても、と思われるでしょうが、こればかりは習慣や考え方、性格によるものが強く、ガラッと変えることは難しい。

となるとトレーニングするしかないのです。「あ、いま不安を感じているな」と自分を俯瞰する新しい習慣を身につけてみることをオススメします。

本当に悲しいときは、それどころではありませんけどね。

日々のちょっとしたストレスを感じたとき、「あ!」と意識を動かして、肉体から遠くに持っていき、小さく見える自分を想像してみるのはどうでしょう?

「これくらいならいいか」と、思える回数が増えていくと良いですよね。放っておけばストレスもいつの間にかどこかにいってしまう、というのは都合が良すぎるかもしれませんが、とにかく「そんなもんだ」というマインドに近づくトレーニングなのです。

「いろいろ不安で考えてしまうのが自分。でもしんどい」というのは、自分は『成長しなくても良い』と宣言しているようなもの。昨日よりは少し気にならなくなったかも、と思い込むだけでも違うと思いますよ。

工夫で少しずつ変わっていく

冒頭にも触れましたが、心の奥の方で不安がりたいのも人間の本能だと思います。

それを認めて工夫する。工夫なしで良いことはやってこない。やってきても感じられない、認識できない。それではもったいない。

どんなに慣れても、数%は「ズキッ」とくるようなことでも、「ま、いいか」と放っておくことも重要ではないかと思うのです。

どうせわからないことを考えても、答えは出ないのですから、そのまま放っておくといつしか不安も小さくなったり、消えることがあるかもしれません。

最後にもう一つ大事なことを。それは人に会って話すことです。不安を打ち明けられる相手と会う。

解決はしなくても、リアルな会話をすることで、不思議と元気になることはありませんか? そのときは悩みに悩んでいたはずだったけど、「なんだか話してスッキリした」と気分が良くなることがあります。

自分の中に不安を溜め込まない工夫を、できるところから始めてみましょう!

Text / Taichi Akasaka

▼「将来の不安」と向き合うのに役立つ本▼

死なないノウハウ

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