「センスのいい問い」ができる人を目指す

「どれでもいいから(ケーキ)10個」

大阪にいるとき、地域で人気のパティスリーに立ち寄って、包装してもらうのを待っていたときのこと。

私の後から入ってきたおじいさんが、怒鳴りつけるような勢いでスタッフさんに放った言葉です。

「10個」の後に(怒)が付いていそうな言い方でした。

スタッフさんは「どれでもいいんですね?」と大声で返し、おじいさんは「どれでもいいって言ったやろ」。

スタッフさんは種類の異なるケーキを1個ずつ取り出してトレイに並べ、10個揃えた後でおじいさんに「こちらでよろしいですか?」と言いました。

おじいさんは「どれでもいいって言ったやろ」と怒り気味に返し、険悪な空気が流れています。

ケーキという、たいていの人が食べると笑顔になる商品を買う場で、こんなキツいコミュニケーションをしなくても……と思ったのでした。

ここで「どうしてこのおじいさんは、こんなつっけんどんな言い方をするんだろう?」と問いを立てたところで、意味はない気がします。

では「どうすればこの嫌なムードを変えられるだろう?」という問いだとどうでしょうか。

「その場にいた私が道化役となる方法がある。たとえばこんなアクションを取ればいい」「こんな発言をしてみたらどうか?」など、発展的なプランを考えられるでしょう。

この日の夜、コーチング事業を展開する「GOAL-B」の勉強会に参加したとき、講師をしていた山宮健太朗さんが「問いの立て方が重要」「問いの立て方にはセンスがある」という話をしていました。

仕事だけでなく人生における全シーンでいえることだなと、昼間の出来事を振り返ったのです。

センスのいい問いの立て方とは、未来につながる問いかけです。過去、現在は関係なく、焦点を当てる先は未来。

最近、同社のコンテンツに触れたり、パーソナルコーチングを受けたり、12月中旬開催の「REBOOST」への参加を決めたりする中で、良い影響を受け始めています。

私はコンフォートゾーン内にいるのを自覚していて、これから数ヶ月かけて“外”へ出ていきますが、そんな過渡期にもいい時間を過ごせています。

元はと言えば、GOAL-Bのことを教えてくれたのはパートナーでした。彼はいつも私に適切な機会や気づき、良いモノ、コトをGiveしてくれます。Give-Give-Giveの人。

彼のGive-Give-Giveについてもいつか書きます。

Text / Sonoko Ikeda