「あ、ヒゲ生えてる」自然光と美容の密接な関係

アゴの裏にヒゲを発見することがあります。髪のような太さの黒い毛。

ああ……。自然光の下で鏡に映る変顔をチラ見しながら、それを引っこ抜きます。妙なところに生えている毛を抜くとき、だいたい変な顔になりませんか。

ヒゲを見つけた瞬間はガクッとなるものの、プスッと抜ける瞬間は快感しかなくて、結局立派なヒゲが生えていて悲しいのかうれしいのか分からなくなります。

しかし、全身脱毛したのになあ。完璧なモノ、コトなど世の中にないのだとも思います。

私は男性ホルモンの量が比較的多いのか、全身脱毛を終えてもなお、ヒゲがときどきニョロリと出現するのです。

茶寄りの細い毛が頬の下の方に1本、頼りなく生えていたこともありました。「なぜ、そこに?」と不思議になるような位置に。

髪の毛が張り付いているのかなと思い、払おうとしたところ取れず「は、生えてる?」と狼狽えたのを覚えています。

猫のヒゲですか? というような位置にその毛は生えていました。

そういうヒゲたちは洗面所では発見しづらく、ベランダ寄りの明るいスペースで鏡を持ち、自然光の下で顔をチェックしたときに気づきます。

「顔の妙な位置にヒゲが生える」現象を何度か経験してから、100均で30cm×20cmほどのサイズの鏡を買って、数日に一度は自然光の下でヒゲチェックをし始めました。

目視でのヒゲ確認が第一目的というよりは、顔全体を見て肌の健康具合やシミの様子、くすみなどを確かめています。

そのついでに奇妙な位置にヒゲがないか、アゴ裏にヒゲがないか見ておく、という具合です。さすがにそこまで毎日ヒゲが出現するわけではありません。

大きな鏡があるのは洗面所で、化粧品もそこに置いているため、普段はそこでメイクをしますが、照明の下では見逃していた毛が、自然光の下だと簡単に発見できます。

普段、洗面所でしか自分の顔を見ていないという方は、自然光の下で鏡を持って顔を見てみてください。必ず、良質のインプットがあるはずです。

なんとありがたき自然光。今後も日々の習慣として、自然光をいろいろなシーンで頼りにしていきます。

Text / Sonoko Ikeda