猫との暮らしが始まる前に

いよいよ週末、猫がやってきます。

バンビーノという猫種で、ふさふさ、ふんわりとした毛が印象的なタイプの猫と違い、毛がほぼないヘアレスキャットです。

いつも裸ん坊のような猫。2023年8月23日生まれの、生後半年になる男の子。

名前は「ぐら」に決定しました。驚くほど気持ちのいいモチ肌から「おもち」にしようとしていましたが、散々考えた末に決めました。

ぐらは右目がやや外斜視で、個性的な顔立ちをしています。宇宙というテーマを感じさせる子です。

特徴はゆったりしていること。また写真をアップしますね。

ぐらとの暮らしのいろいろを想像していると、未知のことを不安に感じてしまい、頭が冴えて眠れなくなることがありました。

・快適な部屋づくりはできている?
・必要なモノは揃っている?
・ぐらがコードを噛んで火傷したり、火事を引き起こしたりしないための対策はできている?
などは準備すればいいので、心配はあってもなんとかなります。

・ぐらが慣れない部屋でストレスを感じて体調を崩したらどうしよう?
・ぐらの異変を見つけられなかったらどうしよう?
などは起きてもいない心配事といえます。

考えても仕方のないこと。できる限り予習して、保険に加入して、備えておくしかありません。

ただ、生き物を飼った経験がほぼなく、猫や犬とあまり馴染みのなかった私は緊張しています。

ブリーダーさんのところへ行って、ぐらに触れたり抱っこしたりしたとき、自分自身の硬さや強張りは伝わっているなと感じました。

リラックスして迎えたい。ぐらの「育ての親」になる私がカチカチになっていてどうするんだ、と思います。

ただ、この先ぐらと十数年共に生きていくわけで、私ひとりで生きるのではなく、命を預かってこの部屋でふたりで生きるのだと考えると、一定の緊張感は持っていたい、いや持つべきだとも考えるのです。

緩み切ったときに、良からぬことは起きてしまう——だからこそ「新米保護者」として気を配り、観察し続けたいと思います。

真剣にウォッチして悪いことはありません。ぐらから学べること、気づくこと、アウトプットできることはたくさんあり、それが大きな楽しみでもあります。

Text / Sonoko Ikeda