「その子さんの白髪、かわいい。ピョンって出てる。ピョンちゃん」
「そばかすがアニーみたいでかわいい」
側頭部の髪の毛をかき上げると悲しくなるくらい増えた白髪に、肌に浮き上がってきたそばかすかシミかわからない模様の数々。
パートナーは私の老いのサインを「かわいい」と表現します。忌み嫌われる要素たちを「かわいい」と言って、ニコニコして見ているのです。
彼にとっては私という人間本体が「かわいい」ため、すべてを「かわいい」とみなしているのだと思います。
四十手前になると次々と出てくる、分かりやすい老いの症状。戦うこともあれば、戦わないこともあります。
白髪は黒髪に戻すことはできませんし、そばかすやシミは一応紫外線対策をしているし、と放置していました。
ただ、私にとってそれらは「かわいくはない」モノたちです。本音ではどうにかしたかったのですが、どこか諦めていました。
身近な人から「かわいい」と認識されるのはありがたいことですが、そんなやりとりを改めて考えると、美容をしばらくおざなりにしていたことにも気づきました。
猫の動画をスマホのインカメラで撮影しようとした際、ふと自分の顔が大きく映り、そこで驚くほど目立ったそばかすやシミにショックを受けたことも関係しています。
数日後、梅田の美容皮膚科「ゆうきクリニック」でピコスポットの施術を受けてきました。
「肌を輪ゴムで弾かれるような痛さ」は名ばかりで、鉄で焼かれるような刺激があり、涙が出るほどしんどかったのは、痛みの感じ方には個人差があるからでしょう。後日、レポートする予定です。
肌上の余計な模様たちが薄くなり、きれいになればいいなと願っています。
そばかすやシミは生きていたらある程度できるモノではあり、必ずしもそれらがないことが美しいと言い切れるわけではなくても、今の私はそれらを減らしたい気分です。
Text / Sonoko Ikeda
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