コスメの中でもアイシャドウがとくに好きです。
アイメイクに力を入れているわけではないものの、自分の目が気に入っているからか、色や質感が微妙に違うモノを試した状態を見たい、という願望があるようです。
すでに持っているにも関わらず、新商品が気になってしまい、ドラッグストアに寄るとコスメコーナーに足を運ぶことがよくありました。
でも、試すだけで、買わないのです。そう簡単には買わなくなったからです。
ただ、試すと欲しい気持ちが湧いてしまいます。しかし、それは一時の物欲に過ぎません。
もうアイシャドウは4種類もあり、日々のメイクには事足りています。だから、新調する必要はないのです。
ここまで書いて、昨年刊行の話題本『欲望の見つけ方』を読みたくなりました。同書では欲望は他者の模倣であり、自分の中にはないと書かれているようです。
確かに、某メジャーリーガーの奥様が持っているのと同じと思われる5,000円のバッグが完売した、という報道も分かりやすい事例ではあります。
話を私の「アイシャドウ欲」問題に戻します。
それなら試さなければいい。試さない状態を作るには、ドラッグストアに行くとき、コスメコーナーに立ち寄らなければいい。
コスメコーナーに立ち寄らない状態を作るには、ドラッグストアでは目的の品に直行し、そのままレジに向かえばいい。
そんな「行動ルール」を作りました。「必要なモノ以外は目に入れない」作戦です。
今日は生理用品を求めてドラッグストアへ立ち寄りました。ちょうど在庫がなくなりそうな状況でした。
目線は天井〜棚あたりに固定して、目的物が陳列してあると思われるエリアへ、最短距離で直行します。
ひとつ選んで手に取り、また無駄なルートを通らずレジへ。コスメコーナーは視界に入ることすらなく、ドラッグストアを後にすることができました。
新調の必要のないモノを見る時間も、試す時間も、欲しいなと思う時間も減らしたい。
今はそう考えているので、この行動ルールを他の消費行動をとるときも徹底していきたいです。
Text / Sonoko Ikeda