投函されたチラシの有効な使い道

デリバリーピザのチラシが投函されたときは、エレベーターの中にいる間、それを真剣に見つめてしまうのは、私だけではないと思います。

ただ、毎日いろいろなチラシが投函される中、ピザのチラシとは対照的に、興味のないチラシの方が多いです。

それでも私はチラシを「燃えるゴミ」としては捨てません。週末にある資源回収のタイミングまで、不要な大封筒に「古紙」として入れて1週間は保管しておきます。

チラシの使い道はいくつかあって、1枚もなければないで困る存在だからです。

1つ目はベランダで「靴の中敷」を干すとき。洗濯物はドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能を使って乾かすので、屋外に物干しを置いていません。

靴の中敷を干すためだけに、新たなツールを買い足すことはしたくありません。欲しくもないモノを無闇に増やしたくないからです。

何か方法はないかと考えたところ、チラシの上に中敷を置いて、表面が乾いたら裏返せばいいと思いつきました。

ほとんどのチラシがコーティングされていて、水気のあるモノを置いても紙が溶けてモノに付着する心配はなく、常にカラッとしているからちょうどいいのです。

日当たりのいいベランダなので、日中に数時間経ったら様子を見にいき、裏返して完璧に乾燥させます。

用済みのチラシは、ベランダに接していた方を内側に折りたたみ燃えるゴミの袋へ。ベランダの小さな土埃がついているので、古紙ではなく燃えるゴミとして処分します。

2つ目は爪を切るとき。チラシを広げて爪を切り、終わったらそのまま丸めて燃えるゴミに捨てます。

爪は切ると大抵飛び散ります。注意して切っても、爪の小さな断片がどこかに落ちているもの。

ティッシュを広げた上で爪を切るのもいいですが、より面積の大きなチラシで対応して、思いがけないところにまで飛び散る爪をできるだけ減らします。

とはいえ、1m圏内にはいくらか飛び散っていると思うので、爪切り後はさっと掃除機をかけるのが欠かせませんが。

3つ目は野菜を包むとき。これはチラシではなく「市政だより」のような新聞紙に近い素材の紙に限りますが、キャベツや大根、開封した葉物野菜などを包んで保管するのに適しています。

紙の新聞を購読していないので、ときどき入るそういう紙は貴重です。新聞を買いたくないので、祖母の家などで読み終えた新聞があれば、許可を得て一部もらってくることも。

捨てる(ことになるであろう)不要な紙は思いのほか役に立ちます。即燃えるゴミとする前に、少しの間とっておいて、生活に使うのもいいと思います。

Text / Sonoko Ikeda