人は人、私は私。だから負の影響を受けない

人から重たい話をされたあと、負の影響を受けて心身にこたえる人とそうでない人がいると思いますが、私は後者です。

相手の落ち込んだ表情やいつもより暗い雰囲気を感じ取りながらも、私は私で相手とは別の個体で、つながっているわけではないので、それが伝播してこない意識を持っています。

相手が辛い、苦しい思いをしているからといって、私自身が辛い、苦しい感情を抱え続ける必要もありません。

もちろん聞いている最中は、相手の置かれた状況や抱える感情を想像し、それに伴う苦しみや(もし求められるなら)問題解決に向けたアプローチを考えていますが、相手と自分とを切り分けて捉えています。

私は相手と同じ経験をしているわけではないし、まったく同一の経験をすることはあり得ません。相手は相手、私は私。

個体で見ると、人はひとりで生きていて、最終決定はその人がしなければいけない。そう考えると、私は話を聞くことくらいしかできません。

話を聞いた後は速やかに、自分の世界に戻ります。やることはたくさんあり、触れたいカルチャー領域も山ほどあり、考えたいことも多くあります。

「切り替えの速さ」は、歩く・食べるスピードの速さと並ぶ、私の長所だと思います。

できる限り、日々を元気に笑顔で過ごしたいのです。

自分が積極的な意識を持ち、すこやかな状態でいれば、周りにも明るいエネルギーを与えられると確信しています。

だから、人(外部)の負の影響を受けません。いい方向にいくようにと応援しつつも、人は人、私は私。そんなマインドで生きています。

Text / Sonoko Ikeda