2拠点生活における快適な飛行機移動のコツ

自由なライフスタイルの代名詞として、ワーケーションや多拠点生活といった言葉の認知度が上がってきた現代。

適した環境に身を置くことだけでなく、昔から使われている「単身赴任」をしているサラリーマンもいまだ多く存在します。拠点が増えることは最近の話ではありません。

今回は、理想の環境についてではなく、拠点間の「移動」をどれだけ快適にできるか、に焦点を当ててみます。通信の技術が発達しても、自身がその場に行くためには乗り物が必要です。空港での過ごし方や航空機の乗り方における工夫を実体験からご紹介します。

空港には早めの到着が吉。アプリでオンラインチェックインが便利

筆者は、福岡と東京を行き来しています。双方の拠点に衣服などの生活必需品を揃えているので、移動時の荷物は最低限という条件でのお話をします。

皆さんは飛行機に乗る日、空港にどれくらいのタイミングで到着しますか?

私は空港という空間が好きということもあって、搭乗時刻の2時間前を目処に向かいます。早いと感じる方も多いかもしれませんが、保安検査場の混み具合が時間帯によって違いますし、何よりソワソワしなくて良い。カフェでゆっくり1時間過ごせば、あと30分で搭乗案内が流れます。

忘れ物があればショップで購入することもできますし、機内で読む本を書店で買うこともできるので、意外と早すぎるということはないかと思います。

地方から東京へとなると、羽田空港か成田国際空港を選ぶことになりますが、個人的に成田発着のLCC(ローコストキャリア)を選ぶことが多いです。

最近では、チェックインカウンターでペーパーのチケットを発券しなくても、スマートフォンのアプリ上でチェックインをすれば、搭乗用のQRコードが発行され、直接保安検査場に向かうことができます。

チェックインできるアプリは多くのエアラインで用意されているので、そちらに慣れるとカウンターに行く手間をなくせます。

機内ではできるだけリラックス。締め付けの少ない服やシューズを

目的地に到着してそのまま仕事場に向かわなければならないケースを除いて、機内ではできるだけリラックスできる格好がオススメです。特に東京発着をする場合、片道約1時間ほどのフライトがほとんどなので、着替えたり靴を履き替えたりすると、ゆっくりできる時間が減ります。

筆者はベルトのないウエストがゴムバンドのパンツ(not下着)、締め付けの少ないサンダルを愛用しています。これは保安検査場のゲートをくぐるときにも金属の部品が少なく、すんなり通れるメリットもあります。スポーツメーカー各社から販売されているセットアップがオススメです。

ちなみに保安検査場では、くるぶしを覆うハイカットのブーツやシューズは、いったん脱いでスリッパに履き替えなければならず手間が増えるので避けたいところです。

あらかじめカバンからノートパソコンを出しておくとよりスムーズですが、最近は入れっぱなしでOKの空港もありますね。

窓側、通路側、機内ではどの席を選ぶ? あると便利なアイテムは?

飛行機のどこに座るか。これは好みによるとしかいえません。

窓側から景色を眺めていたい人もいるでしょう。

筆者は、成人男性として比較的身体が大きめということもあって、足元が広い席を選んでいます。「どの席も同じじゃないの?」となるかもしれませんが、特に席の間隔を詰めて、できるだけ多くの乗客を乗せたいLCCだと、前に席があると窮屈に感じてしまうケースもあります。これは機体の種類によっても違いますので傾向として、という話です。

前に席がないとなると思いつくのは最前列ですよね。自分も空いていればそこをセレクトします。何にも邪魔されないスペースが広がっているのは、狭い機内の中でより快適に感じるポイントです。

さらに、主翼近くの非常口席も前席との間隔が広く足を伸ばせます。最前席も非常口席も、LCCではプラスアルファの料金が発生しますが、「プラス1,000円程度で足元が広くなるのならアリ」として選んでいます。某フラッグシップキャリアは当日の便に空きがあれば、プラス2,000円でアップグレードしてくれる商品もあります。

最後に、あると便利なアイテムが「ノイズキャンセリングイヤフォン(ヘッドフォン)」。

飛行中はエンジンなど様々な場所から常に「ゴーッ」という騒音を浴びている状態です。そうした環境騒音を低減してくれるノイズキャンセリング機能付イヤフォンがあると、身体への負担を減らせると思います。スマートフォンやタブレットなどと接続する際も、コンテンツの音声をクリアに聴くことができますので、一つ持っておいて損はありません。

まとめ

筆者が飛行機移動をする上で工夫していることを挙げてみました。

ちょっとしたストレスを無視せず、その都度減らすことでジワジワと効いてくることが多くバカになりません。他にも荷物を減らすことや、よく使うアイテムをサッと取り出しやすいカバンを選ぶなど、小さいことが快適度アップに繋がります。

できるだけ「疲れない」移動についてお話してきましたが、参考にしていただけたら嬉しいです。

Text / Taichi Akasaka

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