私が友達を作る理由

「気軽にごはんに行ける友達を作る」ための動きを自分なりに続けてきました。

福岡に住んで1年8ヶ月。うち3分の1は大阪にいるので、福岡で過ごした期間は、正味1年2ヶ月くらいでしょうか。

その間、片手に収まるくらいには「ご近所友達」ができました。

ここでいうご近所友達=私の家から徒歩15分圏内に家や職場があり、日常的にランチや飲みに行くような人を指します。

「まあまあ近い友達」として徒歩20〜30分圏内に広げると、両手に収まるくらいにはなります。

「福岡市内」「福岡県内」に広げると両手を超えます。とてもありがたいことに、心地よい時間を過ごせる人たちに恵まれています。

大人になると、友達を作ろうと意識して自発的な行動をしない限り、友達はできないと思います。

よほど面白かったり、素敵だったりすれば、人が自然と寄ってくるのかもしれませんが、私のような凡人は自ら動くのみ。誘われることもありますが、やりとりのついでに自分から誘う機会は多いです。

福岡に越してきたとき、キーパーソンとなってくれた木村公洋さんのおかげで、いろいろな方と巡り会え、その中でも薬院カイロサロンの篠原望さんには多様なご縁をいただいています。

それらは100%他力なわけですが、人に甘えるばかりだと人生は進まないので、自分ではこんな動きをしていました。

・近所のスナックで半年くらい、月2回ほどアルバイト
・近所の個人店で買い物をし、リピートし、店主と世間話をする(消耗品ではなく、長く残るモノの買い物)
・近所の個人経営飲食店で気になるところには、ひとりでも行ってみる
・気に入った飲食店はリピートして、店主と世間話をする
・上記のような店を自身が運営するメディア「めぐるね白金」で取材する
・Xで近所と思われる人、感覚が近そうな人が反応やリプを何度かくれたら、まずはランチかお茶に誘ってみる(対面で喋ることが大事)
など

こんなことをしていると、今では近所の飲食店を開拓する友達、福岡市内の飲食店を開拓する友達、スポーツを共に楽しむ友達、自宅を行き来して手料理を振る舞い合う友達、何か食材が多く手に入ったら歩いてお裾分けしに行く友達、私の興味関心領域のイベントに誘ってくれる友達、休日に遠出してドライブや運転練習、道の駅開拓に付き合ってくれる友達など、豊かな人間関係ができあがっていました。

このコラムでも書いたように、私はひとりでいる時間がとても好きですが、一方で人との時間もかなり楽しんでいます。

人との出会い、会話の中で気づくこと、知ること、そこからつながるご縁があるので、人との交流はなくてはならない時間です。

もうひとつ、友達を作る大きな理由は「持続可能なひとり暮らしを実現する」ためです。まだまだ先の話でしょうが、ひとり暮らしで困るときがいつかは来るかもしれません。

そんなときに頼れる人が身近にいればいいなと思いますし、逆に私も困っている友達がいたらできることをしたい。

互いに小さな助け合いができる人が複数いれば、ひとり暮らしは孤立化することなく、あたたかい状態で成立すると信じています。

Text / Sonoko Ikeda