「10秒肘突き」で身体リセット

身体を動かさないときもちがわるい、という感覚があります。

きもちがわるい=心だけでなく、身体も含めての居心地の悪さを指しています。

スタンディングワークで一定時間、同じ姿勢をとっていると、首・肩・背中が凝り固まっていくのを感じます。文字通り、カチカチ、コチコチに。

この状態は「快」とは程遠いです。

だからこそ気づいたときに、首を前後左右にゆっくり折り曲げる動作を入れます。縮こまりを取り除くためのストレッチ。

気をつけていても、画面を見ている首は前傾になりがちなので、本来の位置に戻すためのアクションです。

肩関節や肩甲骨の運動も取り入れます。

体側に腕をだらんと垂らした後、肘を直角に曲げた状態にして、背後に突き出します。

悪い人物が後ろから襲いかかってきたのを肘で撃退するイメージです。

この動き、肩関節や肩甲骨だけでなく鎖骨も……というように、複数の骨を動かすことにつながります。

かなり気持ちいいですよ。血流が良くなり、身体も温かくなります。

12月上旬、北海道厚岸郡浜中町へ行ったときも、外での待ち時間があった際にはこの動きをしていました。

上半身が温まると、血流の改善が下半身にも伝わっていくような気がします。

ここまでは肘を背面(身体の後ろ)に突き出す動きですが、逆に前面に突き出す動作もします。プロレスのエルボーの動きです。

この動きでは背中の筋肉をストレッチしているような感覚を得られます。

あまり偏った動きをしたくないので、前も後ろもまんべんなく、バランス良く動かすことを意識しています。

こうやってこまめに動かしていると、慢性的な肩こりはなくなり、マッサージに頻繁に行く必要はなくなるかもしれません。少なくとも私はそうです。

毎回1分、いや30秒もかかっていないでしょう。10秒くらい? 思い立ったときに、5〜10回程度動かすだけ。

日常に取り入れてみると、これだけでリセットできて、疲労を蓄積させない状態を作れていると思います。

Text / Sonoko Ikeda

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