未来に矢印を向けて生きる

過去よりも未来に矢印を向けた人でありたい、と思っています。

すべての言動でそれを100%実践できてはいないかもしれませんが、押さえるべきところは押さえている感覚はあります。

あるとき、個人で参画しているプロジェクトの相手方から、多くのエントリーがあった中で私を選んだ理由を教えてもらう機会がありました。

「他の人たちは(過去の)実績を語っていたけど、池田さんはそれはさらっと一言で済ませて、未来を語っていたから」

「もし(プロジェクトに)参画したら『◯◯をしたい』『△△をしたい』と、やりたいことを話していて、うちに興味を持ってくれているのが伝わったから」

参加したグループ面談を思い返してみると、多くの人が自己紹介や自身の挙げた成果を長尺で話していました。

与えられた1人3分の8〜9割近くを「自分情報」提示に充てる人もいて、自己紹介だけで終わるのでは? 相手方への興味関心を示さないの? と余計なお世話ながら、勝手にヒヤヒヤしたことも。

ただ、「すごい」と感じさせる過去の肩書きや実績の数々は、仕事人としての魅力を感じさせ、選んでもらうための有力情報にはなるでしょう。

もちろん、実績を重視して選ばれるケースも多々あります。ただ、ビジョンを持って未来志向でいる方が、実績よりも優先される場合もあり、それが私のケースだったのだと思います。

私は自分個人が他者への説得力を持った、魅力的かつ定量的な実績を持っているとは思いません。

チームでやってきたことを掘り出して、その旨を率直にエントリーシートに記載はしていますが、それらの情報はエントリー時に見て、考慮してもらえます。

そこで「可」となれば次の面談に進むわけで、面談前にはそれらの情報は相手方に受け取られています。

であるなら、書面に書いている情報をせっかく別のことを話せる面談の場で繰り返す必要はありません。

インタラクティブにやりとりできる面談という機会に、書面では伝えていないことを、言語で、表情や身振り手振りを交えて伝えたいなと考えたのです。

それが功を奏して、可能性を感じて選んでもらえたわけですが、「未来の方向」を見て生きることの大切さ、私自身がそう在りたいと再確認する機会にもなったのでした。

Text / Sonoko Ikeda

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