多様なたんぱく質で、自分好みの肌を育てる

朝、ベッドの中でまどろみながら、自分の上腕三頭筋になにげなく触れたとき、驚いて目が覚めました。

一体何があったのかというと、とくに秋冬頃気になっていたザラザラ、ブツブツした触感が一切なくなり、別人のようにすべすべした肌へと激変していたからです。

あまりにもびっくりして、その後も何度か手のひらを滑らせて、これは現実かと確認したのでした。

やっぱり、ない。消えている。余計なモノのない肌は大歓迎で、うれしい気持ちの反面、なぜザラザラ、ブツブツが消えたのかが気になります。

考えられるのは、たんぱく質摂取の量と内容を見直したことです。量は増やし、内容はバリエーションに富むようにしました。

量でいうと朝15g前後、昼20g前後、夜15g前後、トレーニング後に10〜15gと、1日に60〜65g以上は摂取するよう心がけています。

私は毎日トレーニングをしているので、たんぱく質の量は体重(53kg)×1.2〜1.4=63.6〜74.2g、あるいは高強度なメニューの日は×1.5〜1.6ほど摂取してもいい想定です。

この数字と現実を比較すると、たんぱく質の量は概ね足りています。

質でいうと、ビタミンとミネラルも合わせて摂取しやすく、一度に多くのたんぱく質を摂取できる肉類は、定番の鶏胸肉(ビタミンA)や豚肉(ビタミンB1)に加え、ときどき牛肉(鉄と亜鉛の摂取強化)、馬肉(鉄とカルシウムの摂取強化、少脂質)も摂るように。

魚介類の摂取頻度を増やしたのも良かったのかもしれません。以前は週1回くらいでしたが、2〜3回に。赤身、白身魚問わず食べていますが、刺身だと重たくない白身が多いです。

抗酸化作用の期待できる鮭は、刺身か焼き魚として高頻度で登場します。卵もゆで卵にして朝のプロテインに追加したり、昼や夜のサラダにトッピングしたり、野菜たっぷりのオムレツにしたりと大活躍。

豆類は納豆を1日1食、あわせて豆腐(絹豆腐、高野豆腐)を食べることもあります。多様なたんぱく質から、多様な栄養素を取り入れることを大事にしています。

この量と質の見直し以外に、身体の洗い方や石けんを変えたり、ピーリングをしたりということはありません。

身体は固形石鹸をネットで泡立てて、手のひらを使って滑らせるだけです。ボディ用タオルやタワシでゴシゴシこすることはありません。

よく知られているように、すこやかな肌をつくるのはたんぱく質。ただ、各食材の数字を意識しないと、なかなか必要量はカバーできません。

たんぱく質の量と質を共に調整しながら、糖質は必要量を摂り、脂質は控えめにし、バランス感覚を大事にしながら、トラブルのない自分好みの肌を育てていきたいです。

Text / Sonoko Ikeda

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