市販の日焼け止めの代わりに、モリンガの種子から抽出された「モリンガシードオイル」を使い始めて2週間ほど経ちます。
「離島のハーブ園 しまのだいち」が販売する、ケミカルな原料を一切使用せずに作られた低温圧搾(コールドプレス)・未精製・ピュアな天然モリンガシードオイルです。
使い方はシンプルです。日中は洗顔後、化粧水を入れ込んだ後、モリンガシードオイルを1プッシュして、手のひらを使って顔全体にオイルの膜を張っていきます。
さらに1プッシュして右腕〜手の甲に、もう1プッシュして左腕も同様に、残りは首や耳に馴染ませていきます。
かなり伸びの良いテクスチャで、ベタベタしすぎず、それでいて潤うので、とても優れたオイルだと感じています。
これで「天然の日焼け止め」を纏う工程は終了です。もちろん、日中長く外出するときは、モリンガシードオイルを持ち歩いて、追いモリンガ(=塗り直し)することも。
モリンガシードオイルは抗酸化力の高いオイルのひとつで、抗酸化作用は日焼けによって生じた活性酸素のケアに役立ちます。
組成成分の7割以上を占めるのが、人の肌(皮脂膜)にも含まれる不飽和脂肪酸「オレイン酸」。肌の潤いを保つ、外部刺激から肌を守る(バリア機能)などの役割を果たしています。
肌のオレイン酸は加齢とともに減少していくので、潤いやバリア機能をキープするためにも、モリンガシードオイルを肌に纏わせるのは有効です。
不飽和脂肪酸「ベヘン酸」も組成成分の1割近くを占めています(他の植物オイルより多く含まれています)。
ベヘン酸は肌につや感を与えてくれるほか、水分と油分を角質層まで浸透させやすくする乳化作用もあります。
不飽和脂肪酸「パルミチン酸」も含まれ、モリンガオイルに含まれるビタミンAやビタミンCなどの多様な栄養素を角質層まで届ける役割を果たします。
しかし、いったいなぜ、突然日焼け止めを塗るのをやめたのかというと、前々から自分が汗をかきやすい体質で、塗った日焼け止めが汗で流れてしまうのを感じていました。
どうせ汗で流れ落ちてしまうのなら、肌は無防備な状態になっている時間が多いし、流れて“意味”がなくなるのに人工的な日焼け止めなるものを塗る必要はないのでは? と考えたのです。自分の肌を通じてテストしたいとも思いました。
一方、ナチュラルで抗酸化作用の高い植物オイルなら、肌に纏わせておくだけで植物の栄養を肌に取り込めて、肌への負担もありません。
すでにできているシミやそばかすのカバーはできませんが、自然なつや感のある肌でいられ、極端にエアコンの効いた場所で過ごしていても、肌が乾燥することもありません。
この実験がどういう経過につながっていくか。また1年後くらいに報告したいと思います。
植物オイルを「天然の日焼け止め」として使うお話は『私、ファンデーションを卒業します。』(坂田まこと)に詳しいです。気になる方はお読みください。
Text / Sonoko Ikeda