地酒をちょっとした手土産に

ちょっとした手土産に地酒を選ぶことがあります。

地酒はその土地でとれた素材を使って作られ、製造においてその土地の文化が反映されていることから、その地域の特産物ともいえる素晴らしいお土産のひとつ。

飲みきりやすい・持ち運びやすい(渡す方も、渡される方も)・気軽な価格感(同じくお互いに)の300〜720mlサイズを選びます。

酒蔵は年々減少傾向にあり、現在は全国に1,600ヶ所ほどあり、中には国内外で人気を博す有名な酒蔵もあります。

一方で、その地域では知られていても、他の地域では知られていなかったり、飲める場所・買える場所がなかったりする酒蔵は少なくありません。

地方の飲食店に行くと、その地域の酒蔵の日本酒をいただけるところはありますが、「この酒蔵初めて知った!」ということはありませんか?

酒蔵がある都道府県や近隣の都道府県でしか取り扱っていない地酒もあります。



だからこそ、お酒との相性が合えば、渡した相手が「こんな日本酒があるの!」と感動したり、その酒蔵のオンラインショップで自ら購入したりする展開もあり得ます。

渡す側は自分と縁のある地域の酒蔵で地酒を購入することによって、地域経済に貢献することができるのです。

10日ほど前、近所の友人に誘われて「大賀酒造」(福岡県筑紫野市)で催された「秋の酒蔵開き」へ行ってきました。

大賀酒造の創業は1673年と江戸時代に遡り、福岡県内で最も歴史のある酒蔵でもあります。

宝満山の伏流水(地下水の一種)に恵まれ、地元の酒米を使って、手造り・手作業で酒造りを続けている酒蔵です。

そこで自宅で飲む用のほか、手土産用に小サイズの地酒(代表的な銘柄である「玉出泉」から)を購入しました。渡した相手からは予想通りいい反応を得られました。

地酒関連で思い出したのは最近知った、NFTを活用してクリプト決済する、蔵元渾身の1本を顧客に直接届けるシステム「酒輪™」。日本酒の世界にNFTが、と最先端の動きに目を見張りました。

手土産の選択肢に地酒を。渡す相手がお酒好きであれば、手土産の候補にしてみてはいかがでしょうか。

Text / Sonoko Ikeda

▼大賀酒造は美味しい梅酒も作っています▼