30分以内で晩ごはんを作るコツ。「材料まとめ切り」5つのメリット

母親になって11年。
本当は1日24時間もないのでは?と疑うほど、時間に追われています。
日々すべきことだけが増えていき、どうやって時間を生み出すか試行錯誤の毎日です。

特に効率よくこなしたいのが、料理。
美味しいものが好きで、楽しみでもある料理の時間が、忙しいゆえにストレスに感じることが増えてきました。
一人 or 夫婦だけなら食べたいタイミングで適当に済ませますが、子どもがいるとそうはいきません。
3食(+おやつ)モリモリ食べる子ども2人の食事を用意するのは、時に修行のようです。
生きていくために必要な「食べること」。
毎日の料理に関わる時間を短縮することで、時間がつくれるのではと考えました。

時短アイデアとして「作り置き」を試したことがあります。
しかし、我が家はみな食いしん坊。あればあるだけ食べてしまい、結局時短どころか余計に時間がかかることに。
便利な調理器具もありますが、今以上に物を増やしたくありません。
悩んだ末、まずは料理のルーティンを細分化して書き出すことに。
そこで目に留まったのが、毎回行っている「材料を切る」という作業。

材料を切ったときは、包丁とまな板を洗います。
この「材料を切る+包丁&まな板を洗う」セットは、私が疲れているときに料理をしたくない理由の一つでもあります。
単純作業なのに、ものすごく面倒。
それなら「切る」作業が減るように、材料を3~5日分(冷蔵庫の空き具合で決める)まとめて切ることにしました。

この「材料まとめ切り」には、嬉しいメリットが5つあります。

(1)時短になる

材料を用意する時間が省けるので、短時間で調理できます。
例えばある日の晩ごはん。
鍋に水を入れ沸騰させ、保存袋から火の通りやすい冷凍野菜をドバっと入れて煮込みます。ウィンナーを加え、塩麹で味付けしたら15分でスープの完成。
スープを作っている間に魚の切り身をグリルで焼き、切っておいた野菜とハムでサラダを作る。
白飯は食事の時間に炊けるように、タイマー予約。
約30分で晩ごはんの準備が完了です。

(2)すぐ調理できる

ファーストステップである「切る」作業がないので、焼く・煮る・蒸す、などといった調理から始められます。
切った材料をレンジ加熱できるポリ袋や保存容器に入れておくと、食べたいタイミングですぐ調理できます。

(3)料理のハードルが下がる

忙しい日に1から料理をするのは、想像するだけで疲れます。
でも材料と調味料が揃っていたら、どうでしょうか。
炒めるだけ、煮込むだけなら作ってみようかな、という気持ちになりませんか。

(4)生ゴミ処理の回数が減る

生ゴミの処理にかかる時間は、材料の量が増えてもさほど変わりません。
おすすめは、ゴミの日の前日にまとめ切りをすること。
夏場は臭いが気になる肉や魚の生ゴミを、数日間保管しなくて済みます。

(5)キッチンが汚れにくい

まとめ切りをしておくと、食器洗い以外でほとんどシンクを使いません。
また、余裕を持って調理できるため、以前よりもあちこちに汚れが飛び散ることが減りました。

切る作業はあまり考えることがなく、ただ手を動かせばよいので負担になりません。
切った状態で保存しにくいトマトや芋類などはその都度切りますが、ほとんどの野菜・肉・魚は保存可能。よく使う大きさに切って、2日以内に使うものは冷蔵庫へ。すぐに使わないものは冷凍しています。

お金の節約方法の一つに、固定費(=毎月発生する一定額の支出)の見直しがありますよね。
それと同様に「毎日発生する作業」を見直すことで、時間を節約できました。
いつか来るであろう「時間に追われない生活」を送れる日までは、こんな感じで自分の毎日を定期的に見直していきたいです。

Text / Asako Yano

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