2024年2月15日〜2月19日の日記

※この日記は電子書籍orZINE化を目的に、2024年1月1日より綴り始めたものです。5日ごとに掲載します。

2月19日(月)
昼から外に出て、豊中「よりみちイタリアン食堂 fitche」でランチ。前菜盛り合わせが予想以上にもりもりすぎた。トマトと鶏肉のパスタは味噌ベースで珍しく、美味しかった。家で真似してみたい。食後、エニタイム豊中駅前店に寄ってトレーニング。帰宅後に仕事再開。ランチを近所でとって、その流れでトレーニングに行って帰るパターンはいいなと思う。

夜、ぐらと暮らす中で「苦しい」という感情が、ときに生まれていることをタロに話した。ぐらは子猫界の上位1%に入るくらい、とてもいい子だと思う。そして、間違いなく愛らしい、大切な存在。しかし、それでも生き物と同居することが初めての私は、緊張や使命感が先に来て、どこか息苦しさも抱えていたようだった。お風呂や歯磨きなどの難易度の高い部分は動物慣れしたタロが主担当として動き、私はあくまで自室にぐらを住まわせ、フードや水、トイレのケア、入浴補助をする程度ではあるけれども。

タロは「その子さんが最近ストレスを溜めているのは感じていた。しんどそうだなと思っていた。完璧主義なところがあるから、ぐらのうんちが2日出ないこととか、吐くこととか、かなり心配して、調べてくれていたね」と言う。私は在宅での仕事だから、部屋にいるときはぐらとふたりきり。ひとりに慣れきっているからこそ、「ふたり暮らし」の中で、無意識のうちにストレスが溜まっていたのだと、言語化するうちに自覚した。

「福岡から大阪への引っ越し、ぐらの迎え入れ……いろいろなことを一気に進めすぎたのかもしれない」ともタロは言う。そうかもしれない、と私も言った。1〜2月は動きが多すぎた。慣れないことだらけで、知らず知らずのうちに疲れが蓄積していて、ふとしたときにぐったりしたり、無気力になったり、以前持っていたテーマへの好奇心が消えていたり、打ち込めなかったりする自分がいた。

ぐらとの生活においては「運動不足解消、肥満防止のために1日10分ずつ、計30分は運動させるため、遊ばなければならない」「太りすぎないよう食事は計量して与える」などはMUSTなルールとして自分に課していた。飼い主としての責務を果たさなければと、健康状態に気を配り、吐いたときは状況と調べた吐瀉要因を照らし合わせたり、母子手帳的なモノをGoogle ドキュメントに記録したりもしている。

こういうことは大半の飼い主にとって当然なのかもしれないし、私も自然にその行動をしていたのだけれど、タロに感情を吐露するうちにWANT TOではなくMUSTになっていたと気づくことができた。タロは完璧にしようとしなくていいと言う。「そのとタロ、ぐらの3人が幸せでないと意味がない」と。

そう聞いて気が少し楽になり、救われた気がした。それからも、夜中になかなか眠れなくて検索していると、「育猫ノイローゼ」という言葉に辿り着く。育猫ノイローゼになった人のブログを読むうちに、私もそこへ片足を踏み入れていたなと感じた。食欲がなくなったとか、夜中に眠れないとかは一切ない(私は一度寝るとトイレ以外で朝まで起きないし、ぐらは静かに寝てくれていると思う)。ただ、症状はあったなと思う。SNSでは出していない、95%ほどの無意識下に隠されていた気持ち。

繰り返すが、ぐらはかわいいし、うちのメンバーの一員である。かわいがっているし、健康でいられるよう配慮した行動をしているつもり。ただ、厳格でいすぎたら自分が疲弊して、ぐらと笑顔で接することができなくなるだろう。それは結果的にぐらを含めた私たち全体が不幸せになる。テーマは「おおらかに、そして3人ともが幸せに」を掲げて、明日から向き合おうと決めた。

2月18日(日)
昼、うちから3kmくらいのところに住むMちゃんと「ダイエー曽根店」6Fの飲食店街へ。中華と悩んだ末、お好み焼き店「マイハウス」でランチ。Mちゃんは学校は違うも地元が一緒で、高校受験に向けた塾で出会い、お互い大学進学で上京して、その頃から長く友達という人。東京時代はよく会っていたけれど、今になってこんなに近い場所に住むなんて、面白い縁だと思う。

食後は服部天神まで歩いて、たまたま見つけた「M’s 珈琲」へ入りスイーツの時間。その後はうちへ向かってぐらと対面してもらう。Mちゃんはおばあさんの家に遊びに来ていた野良猫と触れ合ったり、海外にいた時期に猫の世話をしていたりしていたことから、猫の扱いに慣れていて、ぐらもすぐに懐いて脚の上で満足そうに寝ていた。

Mちゃんはぐらの爪をむにゅっと出すのも上手くて、ちょうど爪切りをしたい時期だったので、Mちゃんに爪を出してもらい、私は切る係に専念。とても助かった。Mちゃんも、私もタロも感じたことだけど、ぐらというかバンビーノ(スフィンクス含む)の魅力は会って、触れ合わないと伝わりづらい。今後もいろいろな人がぐらに会いに来てくれるといいなと思う。

2月17日(土)
夕方、エニタイム緑地公園店を目指して、歩き始める。うちから4km。途中で岡町図書館に寄って予約図書を受け取ってから向かう。途中、旭ヶ丘あたりで道を間違えたり、謎の登山道っぽい道に進んだりと、うまくいかないことがあり、予想していたよりもかなり長い時間を要してしまった。疲れ果てて新御堂筋に出ると「ペットショップクッキー 桃山台店」があり、見たくなって立ち寄り、ぐらのために飲む歯磨きや身体を拭くシートを買う。

トレーニングを終えてまた4km歩いて帰るのはつらいなと感じて、バスで帰ることにして緑地公園駅まで歩く。緑地公園駅から曽根駅まで出ているバスがあるのは知らなかった。駅前のスーパー「KOHYO」で買い物をして帰宅。Netflixで台湾映画『悪女』を見始めた。木嶋佳苗死刑囚をモデルにしたと思しき作品で引き込まれる。

2月16日(金)
昼はタロと自転車で出かけ、岡町「すし寅」からの「スシロー」をハシゴ。タロは先に帰宅し、出張前にぐらの世話。

私は岡町「ビアサカフェ」へ寄る。店の外に並んだアジアン雑貨が気になって、入店してみたらいい感じの雰囲気。ドリンクを1杯飲む中で、オーナーのパートナーさんが近くでピザ店を経営していることを聞いて、近く行こうと決めた。ぐらのケージにかける布(今すでに手持ちのモノをかけているけど、より壁の色に合うモノがあった)を購入。

夜、エニタイム豊中駅前店へ行った帰り、豊中「空飛ぶうどん」へ立ち寄る。昼は並んでいる人が多いけれど、夜はすんなり入れることが分かった。本を持参していなかったので、悔しいけれどスマホを見ながら待つこと約15分。

Googleの口コミを見てみると「店主が職人気質で無愛想」といったコメントがある。何か商いをしている人を表現するとき、無愛想=(寡黙な)職人気質と結びつけられる傾向があるけれど、安易すぎないかと疑問に思う。単に無愛想なだけの人もいるし、職人気質が強くても人当たりのいい人はいるわけだし。うどんはとても美味しくて満足。やっぱり讃岐系のうどんが好き。

帰宅後、福岡のユウミちゃんとオンライン飲み。主に猫トーク。ぐらと暮らす前にもいろいろ聞かせてもらったけれど、いざ暮らし始めてからまた聞きたいことが出てきた。1時間のつもりだったけど、1時間半、2時間と延長を申し出てしまった。オンライン飲み、2020年に流行り始めた頃は全然乗れなったけれど、今は会いたくても遠方にいる相手とならしたいなと思う。

2月15日(木)
仕事ばかりで書くことがない。昼はタロが前日に作ってくれたキムチ炒飯を食べた。夕方、エニタイム豊中駅前店へ。

Text / Sonoko Ikeda

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