2024年1月31日〜2月4日の日記

※この日記は電子書籍orZINE化を目的に、2024年1月1日より綴り始めたものです。5日ごとに掲載します。

2月4日(日)
夕方、中津「きゅうり喫茶店」で、小さな出版社の社長さんと会う。とても素敵な方だった。出版に関する諸々のお話を伺いつつ、こんな本を作りたいという希望的な話を聞いていただく。楽しい2時間が過ぎていた。新しい取り組みを始めたい。

別れて、中津から十三大橋を歩いて渡り十三へ。目的はエニタイム。繁華街のど真ん中のビル3Fにあった。この立地のエニタイムは珍しいなと感じた。

2月3日(土)
夜更かしをした。Netflixで連続ドラマW『だから殺せなかった』を深夜1時頃まで見ていたため、遅めに起床。自転車で出かける。昼は狙っていた桜塚商店街の「トラットリア オロ ブリランテ」でパスタランチ。前菜、パスタはもちろん、自家製パンも美味しかった。

食後、近くの「桜塚ショッピングセンター」が目に入り、ディープゾーンだぞここはと確信し、2Fに続くエスカレーターに乗る。予感は的中し、昨夏ベトナムで探索を楽しんだファッションビルのような雰囲気の空間が広がる。最初に入ったのは「ROCO」という猫雑貨が目を引くお店。ママ、いやオーナーさんと常連さんとの会話を楽しんだ。スナックのママみたいな、話を聞いてくれそうな雰囲気の女性である。ここにはまた来る予定。

自転車でエニタイム豊中東店へ向かう。家からは片道3kmで、後半1kmほどはあまり面白味がない道で、歩いて来たくはないと感じる。トレーニング終了後、途中で見つけた「いかりスーパーマーケット」に立ち寄って買い物。初めて見るスーパーは気になる。店内を歩いているとワクワクした。

輸入品が多いのと、いかりオリジナルブランドがあるのとで、どこか成城石井のような印象を持つ。ふたりの食料品やバレンタインにタロに渡す用に輸入品のチョコなどを買う。帰宅して調べてみたら、豊中のお隣、尼崎発の関西を代表する高級スーパーのひとつ、との情報を得て納得した。しかし、それほど高すぎる印象もない。売られていたパンが美味しそうだった。また行きたい。

いかりを出てからは豊中市立岡町図書館へ。今日最後の寄り道。前日に仮登録をし、書籍の予約もしていたので、登録手続きはスムーズに済んだ。家から1kmほどのところにある図書館は積極的に利用していきたい。もちろん買う本もあるけれど、すべてを買っているとキリがないため、図書館を頼ることもしていきたいなと。

3〜4年ぶりに図書館へ来て驚いたのは、貸し出しがセルフになっていること。返却は返却ボックスなるものがあったのを知っているので、セルフでするのも分かるけれど、まさか貸し出しまでと驚愕する。しかも、UNIQLOでの買い物にあるような、商品を置いたら「何点の買い物です」と表示されるような仕組み。本なので「何冊のお貸し出しです」みたいな。そこで間違いがなければOKボタンを押す。今の図書館はここまで進化していたのか。

帰宅して荷物を受け取ったり、タロのドラム式洗濯機を代理人として売ったりした。しばらくドラム式とは別れることになる。3年ぶりの縦型かあ……としょんぼりする。2〜3万円程度の安価な乾燥機を単体で買う選択肢もあるけれど、音がうるさいと聞くことが多いし、乾かせる量が少なかったり、それでいて場所をとったりと、魅力を感じない。それなら次に引っ越すときに買うようにし、しばらくは乾燥機がない生活を送る方がいいかな、という考えに至っている。

1月30日に搬出した荷物が到着し、17時半から搬入開始。私は引っ越しのおにいさんたちの邪魔にならないようにしつつも荷解きをしていく。1LDKの部屋はダンボール箱が積み上がっていると圧迫感がある。そして、できる限りこの日に用を終えたダンボール箱を持って帰ってもらいたい。

事件は終盤に起きた。なんと、私のドラム式洗濯機も洗面所のドアを通れない。ドアを取り外しても無理だった。「戸当り」という縦枠の内側についた板を取り外せばいけるかもしれない、とのことだけれど、引っ越しのおにいさんに頼める仕事ではないし、原状回復時に多大な支出がありそうなので、泣く泣くドラム式は共有部へ置いてもらった。

ドラム式はひとり暮らし向けのコンパクトなタイプであるし、新築だから最近の間取りであり、ドラム式は問題なく入るだろうと無意識に思い、内見時に洗面所の扉の幅について、まったく考えずにいた。寸法も測っていない。2021年4月に買って約3年使ってきたドラム式を手放すことになった。悲しい。

今日洗濯できるものと思っていたので、洗濯物が溜まっている。遅くに帰宅したタロと「フタバクリーニング曽根店」へ洗濯物を持って向かう。ここは事前に現地調査したところ、朝6時から深夜0時まで開いている。「まさか1日おきにコインランドリーに通うなんて」と苦笑しながら歩いた。この経験も思い出だ。タロは食事をするため一時帰宅し、私は乾燥時間を含めた45分ほどコインランドリーで過ごし、図書館で借りた本を読み進めた。石井佳苗さんの『DAILY LIFE』を9割方読むことができた。コインランドリーでの待ち時間は読書時間に適している、と感じる。

2月2日(金)
昼は自転車で、タロと桜塚商店街にある「餃子の王将」へ。このあたりの商店街までは歩きでも負担はないものの、自転車だと素早く来られるから、急いで移動したいときに自転車は必須だと思う。本命は岡町商店街の町中華「来夢来人」だったけれど、空いていなかったので断念。王将は安定の美味しさ。別れて豊中警察署へ免許証の住所変更に。

帰路、曽根駅近くにあるオーガニックショップ「ふるさと広場」で買い物。Google マップ上で気になっていた店。ときどき覗きたい楽しい品揃え。福岡の「マキイ」のミニミニバージョン。戻って夜まで仕事して、豊中駅近くのエニタイムへ。昼間全然歩いていないので徒歩で向かう。

帰宅後はサラダチキンとMakuakeで支援していたさつま芋ケーキ「mosukii」を夕食にする。さつま芋がゴロゴロ入っていて幸せに満たされる。タロは仕事で不在。私の部屋は明日荷物が搬入されるため、今もほぼがらんどうなので、今日もタロの部屋で過ごす。

2月1日(木)
朝8時にタロ宅を出て、新居へ向かう。9〜11時の間に依頼していたKUMAMOKUキッチンカウンターの受け取りをするため。KUMAMOKUは家具で有名な大川市の隈木工所が作るブランド。新居にキッチンカウンターが欲しいなと思い探していたところ、気になったのがKUMAMOKUのものだった。今回はオークションで新品の半値で落札。実はというほどでもないけれど、初めてオークションを利用した。引っ越しに諸々費用がかかること、猫を飼うことでも初期投資を含めプラスαの出費があることから、節約できるところはしたい。

何もない自分の部屋で、流し台隣のスペースを使って仕事。10時過ぎにカウンターが到着し、とても綺麗な状態で使われていてうれしくなる。それからはカウンターを使って仕事。

昼をどこかで食べてついでにジムへ行こうと家を出て、豊中駅方面へ歩く。道中、横断歩道待ちのとき、背後にいたカップルの女性が「豊中駅でランチする?」と聞くと、男性は「豊中駅、ランチ難民になるんだよね」と答える。「えっ、それホント? 困る」と思い、耳をそば立てていると、男性が「あまり選択肢がなくって。あ、でもタイ料理でいいところあるよ。俺、顔覚えられてるけど」と笑いながら言った。はい、決まり。そこへ行ってみよう。こうして情報を得て行動するのも面白い。豊中駅近くで「豊中 タイ料理」と探すと「タイキック」が出てきたので、素直にそこへ向かう。繁盛店で次々と客が入ってくる。会計時に「うちは初めてですか?」と聞かれ、今日の話をしておいた。

豊中駅前のエニタイムでトレーニング後、岡町駅へ向かう。目的は往路で見つけた岡町商店街。中心に神社(原田神社)がある作りが面白いなと思う。事前に目をつけておいた青果店「ポン太青果」で野菜と果物を調達。一通り商店街を歩いて帰宅し、ガスの開栓対応。役所がまだ開いている時間帯だったので、豊中市役所へ向かい、住所変更手続きをする。印鑑登録もしようと思っていたけれど、新居に印鑑を置き忘れていてできなかった。しかし、印鑑証明を利用する機会がほぼない。しなくてもいいのでは、と思うが、賃貸手続きの際に求められることもある、と考えるとした方がいいのか。面倒くさい。

今日新居に入ったときに感じた嫌な予感は当たり、タロの部屋の洗面所には巨大なドラム式洗濯乾燥機が入らなかった。4ヶ月前に買い換えたばかりなのに……ふたりとも気に入っていたのに……と悲しくなる。共用部に置かれたまだ新しい家族向けドラム式洗濯乾燥機を見ていると寂しくもなった。気持ちを切り替えて今日買った食材で鍋をして、酒を飲んで気を紛らわせる。

しかし、この後もまだやるべきことが残っている。今日洗濯できる気満々で、昨日の汚れものを運んできていたけれど、タロの洗濯機が使えない。私の部屋の荷物は3日午後に搬入で、洗濯ができない。コインランドリーを探し、確実に開いていることが判明している岡町の店へふたりで運ぶ。「うまくいかないこともあるね」「これはこれで忘れない経験よ」とこの経験をネタにするつもりで夜道を歩く。乾燥を含めて45分ほど。緑地公園方面へ歩きながら時間を潰した。その間にいろいろな話をした。私たちは歩いているときによく話す。今後は家でふたりで夕食をとった日は、食後にタロと散歩することが増えるだろう。健康的な在り方だと思う。

半乾きの洗濯物を抱えて持って帰ったはいいけれど、干し場所に困った。なんとか干せる場所を探して、結果的にクリエイティブな洗濯の干し方をすることになった。

1月31日(水)
たまたま見つけた心斎橋「SWAMP501」で昼食をとったあと、江坂の不動産店へ行って鍵を受け取る。同階別部屋のタロの鍵も預かる。ついでに江坂のエニタイムへ。こうして普段あまり来ない街でエニタイム巡りをするのが実益と趣味を兼ねた遊びなのであった。阪急宝塚線沿いに住むため江坂は近いといえば近いけれど、線は違うし5kmくらいはあるし、あえてあまり行くことはなさそう。だから行けるときに行っておく。

昨日から滞在しているタロの家では引っ越しに備え、Wi-Fiを返却しているのでネット環境がない。テザリングでもできないことはないけれど、何も気にせずWi-Fiを使える環境で仕事したい。ということで事前に探しておいた江坂「勉強カフェ」へ。江坂駅近くのローソン2Fにある。1時間590円で、5時間を超える場合は1日一律2,970円だとか。ときどき利用するにはとてもいい。コーヒーやお茶などのドリンクバーもある。何よりスタンディングワークできるスペースが2ヶ所あり、立ち仕事したい人としては助かる。

4時間ほど仕事して帰宅。冷蔵庫を空にしなければならない、冷凍庫に冷凍ブロッコリーが2袋余っている、タロが買いだめしていた「ウルトラペヤング」がある、という事情からブロッコリーを炒め、ウルトラペヤングと混ぜて、それをふたりで分けて食べる。それだけだと異常な量のブロッコリーを食べて飽きるので、スーパーで買った値引き品の惣菜も数点。ふたりとも口がにんにく臭くなりすぎて笑うしかなかった。昼間、荷造りをサボっていたので、夜は日を跨いで作業。

Text / Sonoko Ikeda

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