ペースにのったときこそ、変化し始めることを忘れない

新しい生活が始まり少し時間が経つと、「慣れ」が生じてルーティンをこなすこともラクになっていきます。そんな時こそ「落ち着いたら〇〇してみよう」と決めていたことを思い出して実行するチャンスです。

「いつか」のタイミングには気付きにくいが、その状況変化はグラデーションである

春を迎えるこの季節、新年度を機に新しいことを始めたい人も多いでしょう。私もやろうやろうと思っていてもできていないことがたくさんあります。

3月は気温も上がってきて、過ごしやすくなってくるはずがどこか生ぬるく気持ち悪い時期でもあります。ワクワクする出来事が多いはずが、どこか取り残されるような寂しさを感じる人も多いかもしれません。

そんな気持ち悪さと、自分のやる気が交錯するせわしなさ。異動や進学などで周りの人間関係が出入りするシーズン。

そんなソワソワした気持ちのまま始まる年度初め、アッという間に数週間が経過していることがあります。その慣れてきたときこそ、温めてきたことを「実行」するとき。

「いつか」と思っていたときが「今」なのです。

少しずつ、進もう

「いつか」が「今」になったとき、やりたかったことを「実行」するタイミングです。

趣味や習い事、投資やスキルアップなど、少しずつしか上達していかないことばかりだと思います。でも「いつか」と思っていた頃よりは確実に進んでいるのですから「今さら……」と思わず、「実行」した自分を褒めましょう。

それを小さく繰り返すと登山のように、振り返ったときに景色が変わっているのだと思います。

近くにペースが早い人がいても気にしない。自分より遅い人がいても気にしない。

自分の中で進んだことだけに着目して、誰かの評価軸で良し悪しを決めないように。

小さく気付いて毎日少しずつ良くなろう

自分はダラダラと先延ばししてしまう性格で、さらにやりたかったことを忘れてしまうほど怠惰な人間でした。今もそういうところがあります。

ある日「いやいや、今からでもやればええやん」と思うことがあり、その気付いた瞬間から始めればいいのだ、とひとりごちました。

別に誰かと競争しているわけでもなし、自分が言い訳を用意して面倒から逃げていただけなのです。

しかし、気付いた瞬間から「はい今からやります」と、誰に宣言するわけでもなく自分に言い聞かせて、始めた瞬間から全てがスタートするのだと思います。

この春の新生活がひと段落したとき、忘れていたやりたかったことを思い出して小さく始めてみる。自分の中で小さく動かし始めてみることをおすすめします。

Text / Taichi Akasaka

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