自分のルールや習慣に縛られ過ぎないないように

人間、自分の思い通りにならないと心を乱されてしまいますが、その原因は「自分の中」にあることも多いです。外部からのイレギュラーなことは仕方ない部分もありますが、いつの間にか、自分で自分を縛っていることもあります。

何かネガティブなことが起こったとき、原因がマイルールによるものであれば、そんなものはない方がよっぽど気分良く過ごせることでしょう。誰に頼まれたわけでもないのに、いちいち落ち込むくらいなら、何も決めない方がよっぽど良いはずです。

「できている」自分が好き

ルーティンをこなすことはとても気持ちが良いものです。一つひとつこなす、その達成感に快感が得られることもあります。

キッチリ遂行できる自分。自己肯定感が高まっていくこともあると思います。ただ、気をつけないといけないのが、こなしている“自分に酔う”こと。自分の中に留めておくだけなら良いのですが、他者への態度が大きくなるなど、勘違いは避けたいところ。

必要以上に自分の気分を上下させ過ぎず、フラットに保てると良いですね。

ちょっとのミスで沈み込まないように

大人の中には、子どものころに夏休みのラジオ体操で朝早く起きていた人もいることでしょう。小さなスタンプカードを覚えていますか?

その日、ラジオ体操ができたらマス目にハンコを押してもらい、それが埋まることに達成感を覚えていた人もいるはず。大人になっても似たような例があって、航空会社のマイルを貯めるだけでなく、上級会員のステータス維持のためだけに乗る人もいるほどです。これ自体を否定しているのではなく、例えばスタンプカードにひとつでも空欄ができてしまったら、そして飛行機に乗る回数が減って会員ランクが下位に落ちてしまったら、やはり残念な気持ちが湧き上がってくるはずです。

筆者も「明日の朝からウォーキングを始めてみよう」と、少し早起きをしてみるものの、何かしらの要因で継続しなかったり、そもそも予定よりも遅く起きてしまい出鼻を挫かれることがありました(挫いているのは外でもない自分です)。

そこに落ち込む必要がありますか? そろそろ自分を責めるのを止めてみませんか? という話です。でも自分を許せない気分になってしまう気持ちもよくわかります。

他者を責める感情が出てきたら良くないサイン

人間にはバイオリズムがあるので、なぜか気分が良い日や不安な日があるのは当然です。

その波が上下しながらルーティンをこなすことは、すでに素晴らしい習慣であるといえます。ただそれがちょっとでも乱れることで、余計に気分が落ち込むだけならまだしも、人へ良くない態度をとってしまいそうになったら、それは明らかに自分の心が荒んできているサインでしょう。

人にやさしくできない。他者から攻撃されたわけでもないのに勝手に不貞腐れる、言動に常に恨み節が入ってしまうなど、発する態度が良くなければ、なんのためのルーティンなのか? となりますよね。

自分の態度にトゲがあるな、と思ったら(自分ではなかなか気付けないのも事実)、いったん細かいことは置いておいてフリーな状態を作ってみることをオススメします。

本当にそのマイルールや習慣が必要であるのかを自分に問い、いかにゴキゲンな状態でいるかを意識した方が良いケースも、往々にしてあると思うのです。

Text / Taichi Akasaka

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