2024年2月10日〜2月14日の日記

※この日記は電子書籍orZINE化を目的に、2024年1月1日より綴り始めたものです。5日ごとに掲載します。

2月14日(水)
正午頃「曽根駅前歯科クリニック」へ。1ヶ月ぶりの歯科医院。「そのルール、意味あります?」と思うけど、マスク着用必須の歯科医院というものが未だに存在する。家に最も近い歯科医院がその類で、そこは避けようと思い、調べていたら家から徒歩5〜6分(それでも十分近い)のところにこのクリニックを発見し、予約したのだった。マスクについて言及はなく、強要されることはないだろうと予想したら、問題なかった。

待合で待機していると、お母さんと3歳くらいの女の子が診察室から出てきて、お母さんが「ママ、トイレに行ってくるから、ちょっと待ってて。これ見てて」とスマホを手渡す。心配だろうにと思い、「お手洗いの間、見守っておきましょうか?」と聞くと、お母さんは少し安心した表情でお礼を言ってトイレへ。女の子はスマホを見ているけれど、心ここにあらずな感じだったため、話しかけてみる。

ぐらの写真や動画を見せたら楽しんでもらえるかもしれないと想像し、「この猫、変わってない? 毛がないんだよ」と説明すると、「猫ちゃん、猫ちゃん」とニコニコ。「トトロに似てない? トトロ見たことある?」と聞くと「トトロ、ある〜」と応じてくれる。そうこうするうちにお母さんが帰ってきて、過剰にお礼を言われる。私にとっては「トイレに行くお母さんの代わりに、待っている間、娘さんを見守るだけ」のことだけれど。こういうことが病院のような同じ空間にいる人に安心して気軽に頼める社会であってほしい。

帰りに近所のインドカレー店「ナマステ・ポカラ」でランチ。どの店に行っても美味しい安定のインドカレー+ナン。帰宅後は社内定例MTG。小さなことだけど、ちょっと面白い取り組みの話をした。夕方、エニタイム豊中駅前店へ。帰り、阪急オアシスで夕食の手巻き寿司用の刺身を40%オフでゲット。18時台にそんな割引をしているとは。夕食後、タロと散歩する。豪邸だらけの道を歩いた。一度は見学してみたい豪邸群。

2月13日(火)
午前、コウダプロの朝礼に参加。「1月はリモートでの参加でも問題なかったので、福岡から大阪に拠点を移しても、レポート執筆の仕事を続けてください」と社長から言っていただいたので、私を必要としていただく限り、続けていく。今日の「人生の真の目的は人間性を高めていくこと」という話、染み入った。

午後はMTGラッシュ。外に行くにも行けない微妙な隙間時間のチリツモだったので、一歩も外へ出ることなく過ごして、身体が重たい。

2月12日(月)
午前に1件MTG。昼間は引き続き、ぐらの生活環境を整える時間となった。夜はタロと近所の「牛旬三郎 曽根店」で焼肉。炭水化物愛好家として、焼肉であれば100%白米を頼むのだけど、ハシゴすることにしたため炭水化物は食べず、2軒目は曽根駅前の「カンダヌードル」へ。薄くスライスされた揚げごぼうが乗っている。美味しくて量も多い。唐揚げセットにしたのはわんぱくすぎたと反省する。

2月11日(日)
朝はぐらの生活環境を整えたり、遊んだりして、昼はタロと近所のお好み焼き店「あじじ」へ。タロと話すのはぐらのことばかり。子どものいない我々は、ぐらが子どもというか永遠の赤ちゃんで、今後はぐらの話が8〜9割くらいを占めるようになっていくのかもしれない。ぐらがいることが当たり前になれば、そうでもないのだろうか。いや、ぐらが中心にいるような気がする。それはそれで自然なことだ。

夕方、図書館とエニタイムに行く。ぐらは昨夜以降、慣れたみたいで、こちらについて回ったり、匂いを嗅いだりとアクティブ。夜はタロ単独でぐらの入浴をさせた。猫を飼ったことがないのに、彼は本当にすごい。赤ちゃんの面倒を見たことがあるのかなというくらい、物怖じすることなく、相手の気持ちに立って扱っていく感じ。その勇敢さや優しさを尊敬している。私はただ、脱衣所でガーゼタオルを用意して、風呂上がりのぐらの水気を拭き取っただけ。

2月10日(土)
午前、バンビーノ雄の「ぐら」がブリーダーさんに連れられてやってきた。ぐらは私の部屋で暮らす。そこへ同フロア別部屋に住むタロが面倒を見に来るスタイル。ぐらはカゴから放たれると初めて降り立つ部屋を興味深そうに動き回る。

1時間ほどしてブリーダーさんが帰ると、ドーム型ベッドに入って出てこなくなった。怖いし、寒いようだ。エアコンはつけていて、猫用暖房器具や毛布などを揃えたものの、床が冷たいみたい。タロと話してヨガマットの追加購入、オイルヒーターの手配などをする。ほかにもケージに取り付ける水飲み器など、後になってやはり必要なモノが見えてくる。あたふた。

夜になって遊びに誘うと穴倉から出てきて急に活発に。たくさん遊ぶ。しかし、フードも水もほとんど摂取せず頭を抱える。ブリーダーさんがくれた、これまで与えていた手作り生肉ミンチを出すと少しは食べる。カリカリのフードは食べてくれない。慣れない緊張感が大きそう。水の器を多めに設置して眠る。

夜私が隣の部屋に行って寝ようとすると、ミャーミャー鳴く。半年に渡り、きょうだいたちと寝ていたから、初めてのひとり寝が寂しい様子。慣れてね、と思いながら放っておくと静かになった。新生児からひとりで寝かせる「フランス式子育て」を知った『フランスの子どもは夜泣きをしない ―パリ発「子育て」の秘密―』を思い出した。

Text / Sonoko Ikeda

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